労働問題の凡例
労働問題には様々な問題があることをご説明しましたが、実際に起こりうる一般的な事例を少し紹介させていただきます。どのような企業にも起こりうることですので、自分の会社をイメージしてリスクを想定してください。
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パワハラ訴訟事例
仕事に熱心な上司がいたが、相手を威圧するような大声を出すこともあり、その部下は精神的に苦痛を感じていた。
会社はそのようなことを把握せずに何らの対応もしていなかったため、部下から上司及び会社が訴えられて、100万円程度の慰謝料を支払うこととなった。
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派遣社員の更新拒否からの和解事例
派遣社員の更新について杜撰な管理をしていたため、契約更新を数名に対して、拒否したところ、裁判沙汰となり、一人あたり250万円ほど支払うとの和解をした事例。
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従業員が大怪我
危険な作業がある会社で従業員が大怪我する事故が起きた。
会社は作業に関する危険防止措置を怠っていたため、労災保険で賄われない損害額である3000万円の請求が従業員から会社に対してなされた。
そのため、会社は資金繰りに大きな支障が発生した。
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残業代の請求
ある日従業員から約200万円の残業代の請求を受けた。会社としては、200万円程度であれば、早期に解決するほうがよいと考え、200万円を従業員に支払ったところ、その後、約10名の他の従業員から同程度の額の残業代請求をうけ、会社は倒産の危機に晒された。